2011年4月11日月曜日

草津市渋川二丁目 宅地造成工事 日記

「草津市渋川二丁目」にて分譲住宅用地の造成工事を施工いたします。

区画数4区画!!

もちろん都市計画法の基準に基づき
草津市より開発許可を受けていきます。
稲作の刈り取り前です。まだ青々としています。
 















去年の夏頃の現況写真です。現状は田んぼです。

これから都市計画法に基づく開発許可を草津市役所
へ申請いたします。


「平成22年10月」
本土地は、文化財保護法に基づく中沢遺跡に指定されています。

上記、開発申請と平行し、文化財の試掘・本掘調査に入ります。

下記写真は試掘時の写真です。














開発地内の道路となる場所を本掘調査していただいた結果、
弥生時代の土器等が出土したようです。

大古の昔、このあたりに人の生活の場があったようです。
このような場所は草津市内にはいくつもあります。


「平成23年3月」
当社よりの開発許可申請に基づき、
草津市長より都市計画法に基づく開発許可をいただきました!!

この許可をいただいたことにより始めて造成工事に着手できます。

造成工事は大津の「㈱松浦組」さん
http://www.matsuura-gumi.co.jp/が施工します。

工期は5月末頃までを予定しています。

近隣の方にはしばらくご迷惑をおかけします。

工事着手前の現場風景です。















さあ いよいよ造成工事開始です。

先ず、田んぼのあま土(耕土)に土壌改良剤を混ぜ合わせます。
あま土の強度を上げる為です。

重機であま土(耕土)をめくって集めます。















次に、改良剤を混ぜ合わせます。

あま土(耕土)1㎥あたり改良剤約50㎏を目安に混ぜ合わせます。















灰色に見えるのが改良剤です。














重機で混ぜ合わせます。















この改良作業を何回かに分けて施工します。

最後に強度の高まった耕土を均等に敷き詰め直し
転圧し、しめ固めていきます。















「平成23年3月29日」
今日は、もともとの地盤の強度を検査しました。

検査方法は「スウェーデン式サウディング試験」です。

土留め用のコンクリート擁壁等を設置するのにあたり、
地盤に擁壁を支えるだけの強度があるのか検査します。

真ん中にあるのは「おもり」だそうです。














 
このような棒(ロッド)を地面に差し込んでいきます。















検査の結果、
「コンクリート擁壁の支持地盤としては十分な強度である。」
との結果報告でした。


「平成23年3月29日」
本土地はもともと農地ですので、道路より低く、
道路と同じ高さまで盛土します。


搬入土は、栗東市の採石場の山の土です。
もともとの大きな山の原石をほぼ均等に砕石したものです。

搬入土を重機で均します。
 














最近は、コンクリートの建物等を解体した後のコンクリートを
粉砕し再生土として盛土に使用されることもあります。
強度的には、山の土も、コンクリート再生土も変わらないそうです。

コンクリート再生土のほうが「エコ」ですが、
今回は山の土を盛土に使いました。

山から採取した盛土用土砂
















盛土の為に搬入した土は、約30cm盛土したごとに
転圧機にて転圧し、しめ固めしていき、
またその上から盛土していきます。


「平成23年3月30日」
次に、いよいよ土留め擁壁を据えつける作業に入ります。

今回の工事は主に既製品(二次製品)で、
草津市の開発基準に適合したL型擁壁を使用します。

既製品(二次製品)のL型擁壁
















先ずは、擁壁を据えるところを重機で掘削します。

掘削完了時
















次に、擁壁を据える基礎(ベース)を作っていきます。
まず、砕石を敷き締め固めます。


「平成23年3月31日」
次に、基礎(ベース)となるコンクリートをうちます。
型枠を作りコンクリートを流し込みます。

乾燥したら型枠を外します。

「平成23年4月1日」
いよいよ基礎(ベース)の上に、擁壁を据えます。
土地境界際に慎重に据え付けます。



「平成23年4月4日」
最後に各擁壁をアンカーボルトを打ち、
各擁壁と擁壁の間の目地にコンクリートを打ちます。
















又、その他
敷地の角にあたる所、今回据えたL型擁壁(二次製品)
との間は現場にて型枠を組み、
その型枠にコンクリートを流し入れて、重力式の擁壁を作ります。

型枠が組みあがりました。
重力式擁壁は、自重(自身の重さ)で土留めします。
L型擁壁は、土の圧力で土留めします。


「平成23年4月5日」
重力式擁壁の型枠をはずし完成です。
これで概ねの擁壁工事は終了です。


型枠をはずした重力式擁壁


【平成23年4月6日】
次に、開発区域内に新たに設置する
道路の構造物の工事にかかります。

まず、道路の角に道路側溝からの雨水を
集める「集水枡」を設置します。

開発申請図面より正確に位置を出し、
ベース(基礎)を作ります。
基礎の砕石















既製品(二次製品)の集水枡を設置します。

位置、傾き等を微調整します。

次に、この集水枡に雨水を流す
道路側溝及び、バイコン管(暗渠管)を設置します。

バイコン管(暗渠管)

可変式道路側溝
















先ず、今までと同じように設置する場所を掘削し、
ベース(基礎)を作ります。

掘削し、均します。
転圧機で転圧します。


次に、この上に基礎コンクリートを打ちます。

型枠を作ります。


【平成23年4月7日】
基礎コンクリートが打ちあがりました。

出来上がった基礎コンクリートの上に二次製品の
可変式道路側溝を据え置きます。


水平になるように調整しながら据え置きます。

以上で、造成による工作物工事は概ね終了です。

最後にある程度まで少しずつ転圧しながら盛土します。